第8回健康講座このページを印刷する - 第8回健康講座

第8回健康講座

○ 講 師: 国立療養所青野原病院副院長 南城 悟
○ 演 題: 『息切れあれこれ』
○ 日 時: 平成13年1月18日(木) 14:00~15:30
○ 場 所: 病院内理学療法室・訓練棟内

息切れを感じたら・・・原因は肺の病気のほか、心臓、血液、筋肉、神経、骨、腹部の病気などいろいろなものがあります。「息が切れる」、「胸が苦しい」、「息が吸いにくい」、「空気が足りない」と感じたらとにかく診察を受け原因を調べることが大切です。

慢性呼吸不全において息苦しい原因と日常の注意点について述べます。病気により異なる苦しさの原因(病気が進んでしまうと共通してきますが…。)
肺結核の後遺症→肺が少ない、肺の血管も少ない。慢性気管支炎、喘息、肺気腫→空気の出入りがしにくい。塵肺、肺線維症→肺が硬い、小さい、酸素の取り込みが悪い。気管支拡張症→痰が多い、炎症が起こりやすいなど。

病気により異なる注意点
肺結核の後遺症→右心不全。慢性気管支炎、喘息、肺気腫→気道狭窄。気管支拡張症→喀痰、炎症。

日常の注意点

  1. 動作を急がない
    • 2、3分以内に息切れが治る程度の運動を繰り返す。
  2. 息を止めない
    • しゃべること、物を呑み込むことは一時的に息を止めること。一息でしゃべる長さは短めに、食べ物は一口を少なめにした方が楽。
  3. 悪化させない
    • もとの病気を悪化させない。風邪(気道感染症)をひかない、異常(いつもと違う、急に体重が増えた、夜中息苦しくて座っている、痰の色が変わったなど)の早期発見に努める。